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粉瘤

粉瘤(アテローム)とは?

粉瘤(アテローム)とは?粉瘤とは、皮下に発生した袋状の組織に皮脂や角質が詰まって大きくなる良性腫瘍です。皮脂・角質が多量に入り込み、10センチ以上になることもあります。ニキビ、おできのように見えることがあります。
良性であり健康被害を招くようなものではありませんが、目立つ部位にできた場合には見た目の問題が生じます。また、通常はまわりの皮膚と同じ色をしていますが、潰してしまうと嫌なにおいのする内容物が飛び出し、炎症や赤み、痛み、色素沈着を起こすことがあります。治療(手術)で袋状の組織を取り除かない限り、皮脂・角質が溜まるたびに膨らみます。
注意していても、何かの拍子に潰れてしまうことがあり、大きくなるほど手術の跡も残りやすくなるため、小さなうちに治療を受けることをおすすめします。

粉瘤ができる原因

粉瘤は、皮膚下に発生する袋状の組織に、皮脂や角質が溜まることで発生します(膨らみます)。なぜこのような袋状の組織ができるのかは不明ですが、毛穴の上方部分が入り込んだり、傷などをきっかけに皮膚が内側へと入り込むことで形成されるものと思われます。傷の他、打撲・虫刺され・ピアスの穴・ニキビ跡・ウイルス感染なども、粉瘤のきっかけになると言われています。
なお、皮膚を清潔にしているかどうかは、粉瘤の発生とは無関係であるとされています。

粉瘤に似ている3つの疾患

粉瘤と見た目がよく似た病気を3つ、ご紹介します。自己判断で誤った対応をとると、症状が悪化したり、治りが遅くなったりするおそれがありますので、まずは一度、当院にご相談ください。

汗管腫

汗を分泌するエクリン汗腺のもとである汗管が増殖し、皮膚のブツブツとなって現れる病気です。正常な皮膚と同じ色、または白色をしていることが多くなります。痛み・かゆみはありません。まぶたなど、目のまわりに好発します。見た目が気になる場合は、レーザー治療などを行います。

原因

はっきりとした原因は解明されていませんが、加齢、遺伝的要因が発症に影響しているとの指摘があります。30歳くらいで発症し、その後、延齢を重ねるにつれて増えてくるケースが目立ちます。

稗粒腫(ひりゅうしゅ)

1~2mm程度の白っぽいブツブツが、目のまわり・鼻先などに発生します。痛み、かゆみなどはありません。見た目が気にならないようであれば特に治療は必要ありませんが、そうでない場合にはレーザー照射、圧出法などで治療します。

原因

はっきりとした原因は分かっていません。ただ、擦り傷などの傷、汗をかきやすい体質、加齢などが発症に影響しているのではないかと言われています。

脂腺増殖症

額、頬、鼻などにできる、白色~黄色、数mm程度のできものです。よく観察すると、中央部にへこみが認められることがあります。主に中高年の方に見られますが、20代でも発症します。ニキビ跡だと勘違いされているケースが少なくありません。

原因

はっきりとした原因は分かっていないものの、紫外線、男性ホルモン、加齢などの影響が指摘されています。

粉瘤ができやすい場所

粉瘤ができやすい部位についてご紹介します。

粉瘤ができやすい身体の部位

全身のどこにでもできる可能性がありますが、特に以下の部位での発症が目立ちます。

  • 背中
  • お尻

粉瘤の治療方法(手術)

粉瘤は、自然治癒しません。治療では、手術が原則となります。
潰して小さくなっても、袋状の組織が残っている限り、皮脂・角質が溜まると再び膨らみます。潰すと炎症や色素沈着を起こすリスクが高くなるため、お早目にご相談ください。
手術の方法には、くりぬき法と切開法があります。小さな粉瘤であれば、傷跡の小さいくりぬき法が選択できます。

くりぬき法

くりぬき法大きな粉瘤には向きません。また、切除法と比べると、再発のリスクがやや高くなります。

  1. 局所注射麻酔をかけます。
  2. パンチ型の器具を用い、粉瘤の中央部に小さな穴をあけます。
  3. あけた穴から、内容物、袋状の組織を取り出します。
  4. 縫合します。縫合が不要になるケースもあります。

切除法

切開法比較的大きな粉瘤、再発率を少しでも下げたいという場合には、切除法を選択します。くりぬき法と比べると、傷跡が少し大きくなります。できるだけ傷跡が目立たないよう、丁寧に縫合します。

  1. 局所注射麻酔をかけます。
  2. 粉瘤を内側に収めた範囲で、メスで皮膚に紡錘形の切開を加えます。
  3. 切開口から、袋状の組織ごと取り出します。
  4. 縫合します。

粉瘤は自分でつぶすと
どうなる?

粉瘤をつぶしてしまうと、中から膿が出てきて萎みますが、治ったわけではありません。袋状の組織が残ったままなので、皮脂・角質が溜まると、再度膨らんできます。
また、潰してしまうと、跡が残りやすくなったり、細菌感染・炎症を起こす可能性が高くなるため、触らないようにしましょう。特にお尻などにできた場合、意図せずつぶしてしまうこともあるため、粉瘤に気づいたら、お早目に当院にご相談ください。

粉瘤のよくある質問

粉瘤は手術で取らないといけないですか?

はい、手術で袋状の組織を取り除かないと、治りません。粉瘤が大きくなると、それだけ傷跡も残りやすくなります。また、潰してしまうと炎症や色素沈着を引き起こすことがあるため、潰さないうち・小さいうちに受診されることをおすすめします。

繰り返し炎症を起こして硬くなっていますが、治療できますか?

はい、可能です。ただし炎症を起こしている場合には、先に炎症を抑える処置をしてから、手術を行います。

粉瘤は放っておいても大丈夫ですか?

健康被害を招くということはありませんが、放置していると、大きくなる・炎症や色素沈着を起こす・治療の傷跡が残りやすくなる等のリスクばかりが増えていき、良いことは基本的に何もありません。見た目を含め、気になるようでしたら早期の積極的な治療(手術)をおすすめします。

粉瘤を押すと何が出てきますか?

古くなった皮脂・角質が出てきます。白色~黄色で、ドロドロとして、嫌なにおいを発します。繰り返しとなりますが、潰すと炎症・色素沈着が起こりやすくなるため、ご注意ください。また気をつけていても、ふとしたことで潰れてしまうことがあります。