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  • 形成外科/多汗症の治療・手汗・足裏の汗・手のひらの汗

形成外科その他の多汗症(手・足・顔・額・頭の汗の治療)診療項目

わき(腋窩・わき汗)以外の多汗症には全身の多汗症、手のひらの多汗症、顔の多汗症、足裏の多汗症などがあります。

診断基準

  • 発症が25歳以下である
  • 左右対称性に発汗がみられる
  • 睡眠中は発汗が止まっている
  • 1回/週以上の多汗のエピソードがある
  • 家族歴がみられる
  • それらにより日常生活に支障をきたす

局所的に過剰な発汗が明らかな原因のないまま
6カ月以上認められ、上記2項目以上があてはまる

出典:公益社団法人日本皮膚科学会 原発性局所多汗症診療ガイドライン

治療法としてはイオントフォレーシスやボトックス注射、交感神経遮断術などがありますが、それぞれ長所と短所があり当院では手のひらと足の裏の多汗症にはボトックス注射をおすすめしています。
ボトックス注射の長所は手軽で安全性が高く副作用が少ないことが挙げられます。短所としては自費治療であること(わきの多汗症は保険適用で治療できます)、有効期間が4〜9ヶ月、一部握力の低下、注射の痛みなどがあることです。
手のひらと指は感覚が鋭敏なためわきのボトックス注射より痛みを感じる方が多いため、当院では痛みを軽減するために麻酔クリームや、氷冷却、33Gの極細針の使用などで2段階から3段階の疼痛軽減処置を行っています。

浜口クリニックのその他の多汗症の治療方針

手の多汗症には交感神経の部分焼灼術などが行われますが、手術をためらっている方にはボトックス注射をお勧めします。

ボトックスRはタンパク質の一種で、アレルギーの心配がほとんどない物質です。交感神経の働きをブロックする作用があるため、手のひらや足の裏に注射することで汗腺の活動を抑制し、結果として汗の分泌が抑えられます。汗腺を取り除くわけではないので、効果は永続的なものではありませんが、約半年くらいの間は汗の量を抑えることが可能です。(緊張による発汗も抑えることができます)治療時間は約10分。手術と違ってメスを使わないため、傷も残らず、当日からシャワーや入浴なども可能です。

その他の多汗症の料金例
両手ボトックス100単位 44,000円(税込)/1回
150単位 66,000円(税込)/1回
200単位 80,300円(税込)/1回
アポハイドローション20%保険診療で処方します。
両足裏ボトックス200単位 88,000円(税込)/1回
300単位 132,000円(税込)/1回
両頬の多汗症ボトックス25単位〜 33,000円〜(税込)/1回
額の多汗症ボトックス100単位 44,000円(税込)/1回
鼻の多汗症ボトックス25単位 33,000円(税込)/1回
鼻下の多汗症ボトックス10〜15単位 22,000円(税込)/1回
鼻と鼻下の同時施術の多汗症ボトックス約35単位 49,500円(税込)/1回
頭の多汗症ボトックス150単位 66,000円(税込)/1回
体の多汗症ボトックス200単位 88,000円(税込)/20cm×20cm大
50単位 27,500円(税込)/10cm×10cm大

※純度NO.1米国アラガン社製ボトックスビスタ使用
※約半年快適にお過ごしいただけますが効果の継続期間には個人差があります。



「ボトックスビスタ」について

ボトックスビスタ

日本における安全性とすぐれた効果が確認され、2009年1月、ボトックス注射は「ボトックスビスタ」の製品名で厚生労働省より正式に使用が認可されました。この製品は国内で未承認の他のA型ボツリヌス毒素製剤とは異なり、その有効性・安全性が確認されています。
いろいろな種類のボトックス注射がありますが、ボトックスは本来品質管理の難しい医薬品です。当院の多汗症の治療、注射ではボトックスビスタを使用しています。
通常両手にアラガン社製のボトックスビスタ200単位を使用します。純正品で高価ですが当院では大量に発注する事で費用を抑えて患者様に提供しています。

「手掌多汗症」とは

手のひらに過剰な発汗を認める病気です。幼少期から思春期に発症する方が多いです。原因は交感神経からの過剰な信号によってエクリン汗腺からの汗が増えると言われています。ある意味体質的な問題なので、予防することができません。日本には重症度によって数万〜数十万人の患者がいると推定されています。
症状としては両手が常に湿って(手汗)、指先が冷たく、緊張すると汗が水滴になって、したたり落ちる場合もあります。そのため、人と握手が出来ない、仕事や勉強中は書類が濡れるためタオルを欠かせないなど、日常生活に不便を生じます。

アポハイドローション20%

アポハイドローション20%

日本で初めて「原発性手掌多汗症」に対して保険適用が認められた外用薬です。アポハイドローション20%は手のひらの皮膚から吸収され、皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質をブロックすることで、過剰な発汗を抑えることが期待されます。

「顔、額、頭 の多汗症」について

顔や額、頭の多汗症で悩まれている方も、かなり多いです。これらの部位は夏の暑いときに発汗し易いですが、それ以外でも精神性発汗と言って緊張した時や、味覚性発汗で辛いものや酸っぱいものを食べた時にも汗を掻きます。
汗の量が多いと、仕事中顔の汗を拭くためにハンカチが手放せなかったり、食事中に鼻の頭の汗が気になったり、運転中額から出る汗が目に入ってしみて困るなど不都合が生じます。
治療はボトックス注射を行いますが、これらの部位もまだ保険適用ではないため自費となります。顔のボトックス注射は主として両頬と鼻に注射します。顔は少し痛いので麻酔クリームを塗ってから注射します。 額は生え際と髪の毛の中約2センチ程度まで注射します。この部位は脇と同じように氷冷却をしながら注射します。頭は髪の毛の中生え際から5センチ程度まで注射します前頭部から耳の上あたりまでです。頭部全体は注射できません。注射した部位の汗はかなり減少するので日常生活がより快適になります。

「多汗症・わき汗・手汗のお悩み」について

他人には聞けない多汗症に関するお悩みや不安、疑問があれば、わきが・多汗症相談室にて承ります。長年に渡りコンスタントにわきが手術や多汗症治療の実績を重ねた浜口クリニック梅田の浜口院長がお答えします。

多汗症でお悩みの方のための情報サイト「浜口クリニックの多汗症治療」 医療用制汗剤 パースピレックス D-series[デオドラントシリーズ]